著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

「トクリュウ」の一員に間違われ…すべてを失った男性

公開日: 更新日:

 突然、警察に逮捕され、実名で「犯罪グループの一員」と報じられる。ところが、後になって不起訴になる──。もし自分や家族の身にそんなことが起きたら、失った仕事や信用、人生そのものは元に戻るのでしょうか。

 報道によると、暗号資産の取引をしていた男性が、特殊詐欺事件への関与を疑われて逮捕されました。男性は一貫して関与を否定していましたが、23日間にわたって身柄を拘束され、その後釈放。最終的には不起訴になったといいます。

 しかし、その間に男性は実名で逮捕を報じられ、「トクリュウ」と呼ばれる犯罪グループの実行役とみられていることまで報道されました。その結果、勤務先を解雇され、婚約者との関係も壊れてしまったといいます。

 さらに怖いのは、誤った疑いをかけられた後の取り調べです。記事では、否認する男性に対し、捜査員が机をたたいたり、暴言を吐いたりしながら自白を迫ったとされています。

 もちろん、犯罪を捜査し、犯人を検挙することは警察の重要な仕事です。しかし、やっていない人が厳しい取り調べに耐えきれず、「自分がやりました」と認めてしまえば、事態はさらに深刻になります。一度自白してしまうと、後から「あれは事実ではなかった」と争うことは容易ではありません。だからこそ、捜査機関には、最初に描いた筋書きに固執せず、客観的な証拠を丁寧に確認する姿勢が求められます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山本美月は九州の女子校で偏差値トップ「筑紫女学園」から明大農学部へ 祖父も生物教師の“リケジョ”

  2. 2

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  3. 3

    日本ハム大砲レイエス引き留めにかかる驚愕金額の「内訳」 巨人でさえマネーゲームから脱落へ

  4. 4

    朝ドラ「風、薫る」“シマケン”はブーイングも…Aぇ! Group佐野晶哉には「オファー増」の追い風

  5. 5

    内閣改造で維新が大臣2ポスト“おねだり”の波紋 「入閣待機組」渋滞中の自民党からは反発必至

  1. 6

    日本ハム新庄監督に「自分に甘く他人に厳しい」の特大ブーメラン! “お気持ち表明”も非難囂々

  2. 7

    萩本欽一〈40〉バイト中に傷をつけてしまった車の持ち主の家を数十年越しに訪ねたら、500坪の大豪邸だった

  3. 8

    アルバム『アビイ・ロード』最後を予感させて売れに売れた「最高傑作」のクールな手触り

  4. 9

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 10

    沖縄知事選告示 土壇場での下地幹郎氏不出馬のウラに自民との「密約」はあったのか?