(4)25年間ひきこもっていた66歳男性には最初にベランダで植物を育てさせた
前回は17歳から25年間ひきこもっていたBさん(66歳=男性)を紹介しました。Bさんは医療心理士の小野幸子・さち臨床心理研究所所長のカウンセリング・心理療法により、長いひきこもりから抜け出すことができました。
「Bさんは当初、自分の部屋からも出られず、食事は母親がドアの前に置き、それを自室で食べる生活で、家族ともほとんど会話をしませんでした。そのため、本人とは直接接触せず、まず、母親への働きかけを行うことにしたのです」
母親には小野所長が行っている集団カウンセリング(以下集団)に参加してもらうことにしました。集団はさまざまな年齢、職業、悩みを抱えた人たちで構成されており、家族療法と集団療法を組み合わせたグループカウンセリングです。
集団への参加を始めてから、これまで黙って夫に従い、生気がなかった母親が次第に明るくなっていったそうです。集団から帰ってくる生き生きした母親の姿をBさんは2階の自室から見ており、小野所長や集団に興味を持つようになっていったといいます。
さらに小野所長は、Bさんの部屋がある2階ベランダで植物を育てさせるようアドバイスしました。


















