ヒデとロザンナの出門英 結腸がんで壮絶死

公開日: 更新日:

<1990年6月>

 68年、25歳の時にイタリア出身の歌手、ロザンナ・ザンボンとデュオ「ヒデとロザンナ」を結成し、「愛の奇跡」などヒット曲を連発した出門英。ロザンナとは75年に結婚し、その後も夫婦デュオとして活躍を続けていた。

 89年7月、2人はNHKの「思い出のメロディー」でデビュー曲「愛の奇跡」を歌うことになった。この曲はしばらくテレビで歌っていなかったが、同年4月に作曲者の田辺信一さんが亡くなったこともあり、追悼の意味も込めて久々の出演を決めた。

 しかし、まさにそのリハーサルの日、出門の体を異変が襲った。2日続けて激しい下痢に見舞われ、なかなかトイレから出られないほど。本番中もヒヤヒヤするような状況だったという。

 体調はその後、いったん戻ったが、10月になって再び激しい下痢に襲われる。真っ青な顔でトイレに駆け込み、出てきたときは脂汗という異様な状況だった。ロザンナは「病院で診てもらいなさい」と勧めたが、年末に向けて仕事のスケジュールはビッシリ。病院に行ったのは暮れも押し詰まった12月26日だった。3日後にもう一度診断を受けて、結果は年明けの4日に出ることになった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」