和田秀樹×藤岡藤巻GW特別鼎談(後編)~「高齢者の若返りには、恋が一番」

公開日: 更新日:

80歳の壁」で話題の医師・和田秀樹氏がパーソナリティーを務めるラジオ「恋せよ!オトナ」(文化放送)。サラリーマンとして定年を迎えた後、70代に突入したリアル団塊世代の「藤岡藤巻」の2人と共に目からウロコの実用的医学情報、そして“枯れない”ライフスタイルを探る。(全2回の後編/前編はこちら

 ◇  ◇  ◇

藤巻 「恋せよ!オトナ」は中高年世代が活動的になって欲しいラジオです。

和田 岸田内閣が少子化対策でもしも結果が出たとしても(そうはいかないだろうけど)、労働力が増えるのにあと20年かかる。今の労働力不足にとって高齢者が頑張ってくれることが一番の解決策です。もっと言えば、高齢者の若返りが日本を活性化させることになる。そのためにどうするか、を考えた時、恋が一番。だから「恋せよ!」なんです。異性に対する恋でなくても推し活でもなんでも、恋をしていただきたい。

藤巻 日野原重明先生と五木寛之さんの対談で、99歳の日野原先生が「すてきな女性が通ったらどうする?」っておっしゃった。五木さんは「恥ずかしながら振り向いちゃいますね」と答えたら、日野原先生は「甘いな。僕ならついていきますよ」とおっしゃった。五木さんはこれが若さの秘訣か、って思ったそうです。

和田 若返りの一番の秘訣は恋愛です。性ホルモンは出るわ、前頭葉は活性化するわ、いいことずくめ。好奇心や、食欲や性欲がなくなったら枯れてしまう。それを回避するためには肉体の栄養状態をよくするのも一つの手段です。ところが摂取カロリーで比べると、日本はアジアで北朝鮮の次に飢えているそうです。それなのにアメリカのやり方を医者が疑わないのは疑問です。

藤岡 スケベなこととか、まだ一山当てたいとか思う人はいるはずなのに、この世代の本音を言う人がいない。そういうことを言える世の中にしたいですね。今じゃEDの話とか、スケベな話も僕たちが口にするとハラスメントになっちゃうし。

藤巻 その点、和田先生は医師として話せるからタブーがないのはいいですね! リスナーからの相談で、旦那以外の人とデートに行っていいかという相談に「医学的には大賛成。倫理的には知りません」って答えていたのもなるほどと思いました。

藤岡 ハラスメントが多すぎて若者は草食化せざるを得ないけど、僕らは前世代ですから、適度に楽しんでいきましょうよ。昔は女性を誘うのは基本、説得して言葉で押し倒すみたいな、やや強引さもあったよね。

藤巻 今そんなこと言ったら不適切だけど。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言