G-cupグラドル清水あいりさん「この大きな胸が邪魔者で、ずっと切り落としたいと思っていたけど…」
ピース綾部祐二さんのひと言で変わることができました
そんな私にとっての転機は22、23歳の頃、「妄想マンデー」というAbemaTVのネット番組に出たことです。MCだったピースの綾部祐二さんが、「無理して頑張らなくていいからね」「リハーサルのままの感じでいいから」と言ってくださったんです。私は他のグラビアの子のように元気いっぱいのタイプじゃないし、いつも頑張って声を出すようにとか、元気がないとよく言われていたので、意外でした。
それまで番組のオーディションを受けても、しゃべり方や声から服装、しぐさまで全部ダメ出しされ、初めて会った女性に「よくそれでオーディションに来たね」と存在そのものを否定されたことがあるくらいなので、綾部さんのひと言がうれしくて……。
それで普段のしゃべり方のような、関西弁でセクシーに胸を強調しながらしゃべったのですが、それが受けて笑いになり、一気にモヤモヤが晴れた気分になりました。セクシーも笑いになるということに初めて気がつき、目からウロコでしたね。セクシーなこの胸で笑ってもらえるならもっといろんなことができそうと自信にもつながった。結果的にセクシー一本路線からほんの少しの笑いの要素という道が見つかり、要するに、胸もセクシーも笑いに変えちゃえば私は楽しめるんだということだとわかったんです。それまで胸が邪魔者で切り落としたいと思っていたけど、その瞬間から胸とひとつになったような気がしましたね。これからはずっとこの子と一緒だ、一緒に闘っている仲間なんだという感覚になりました。
それ以降は無理して明るく振る舞うこともなく、お仕事も楽しくなっていきました。
最近、やってみたことは、同じ大阪出身の幼馴染みと大阪を感じる旅に行ったことです。大阪を再確認するために、海原やすよともこさんの漫才を見ようと。それは予定が合わなくて見ることができず、代わりに吉本新喜劇を見ることができたのですが。終わった後、なんばの焼き肉屋さんに行ったら、店長さんが声をかけてくれたので、「新喜劇を見てきました」と言ったら、「何か得るものがありましたか。楽しみにしてますよ」と言ってくれた。セクシーなことではなく、もっと違う私に期待している人もいると思ったら、とてもうれしくなりました。
(聞き手=峯田淳)
♡清水あいり(しみず・あいり) 1992年12月、大阪府出身。2007年に映画デビュー、グラドルとして活躍する傍ら、バラエティー番組などで人気に。6月にアパレル「miacharme(ミアシャルム)」を立ち上げ展開中。