著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(43)500人斬り伝説「いざ…という時に相手マネジャー乱入、窓から飛び降り逃走した」

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「誘いを断ることもある。美人か美人じゃないかということではなく」

加納「いやいや。それはもう色々いますよ。やっぱり撮影してる間に男女の感覚が生まれてくるわけです。女性もほら、言葉をかけられたり自分がその体勢をとったりしているうちにスープアップ(自動車整備の俗語でエンジン排気量アップやタービン改良などによるパフォーマンスの向上)してくるわけじゃないですか」

増田「それはやはりカメラのレンズが突起物だからというのもあるんじゃないですか。自分の方へ向いてる突起物」

加納「あるでしょうね。でもレンズだけじゃなくて撮影するという状況が非日常じゃないですか。その非日常をカメラマンと被写体人物は2人だけで共有するわけです。そのときはまわりに人がいても見えなくなってる。本当に2人だけの宇宙空間みたいな感覚」

増田「1回の撮影で女性ひとり撮るというと何時間くらいかけてるんですか」

加納「相手によりますね。それと、媒体によりますね。ロケの場合は結構な時間とるし、東京のスタジオの場合は4時間くらいですかね。最低4時間から5時間くらい」

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