小倉智昭は手術で全摘 膀胱がんで知っておくべき4つのカギ

公開日: 更新日:

「膀胱は表面から粘膜、筋層、脂肪という組織構成で、どの組織まで広がっているか、さらにリンパ節や他の臓器への転移があるかで治療が決まります。広がりが粘膜までなら内視鏡による治療が可能になり(例外もある)、筋層まで広がれば膀胱全摘となる。血尿ですぐに検査を受けていれば内視鏡でOKだった人が、診断が遅れたため膀胱全摘が必要になったり、あるいは転移して完治が見込めなくなることもあるのです」

■リスクが高い人

 何といっても喫煙者だ。コーヒーとの関連を指摘する声もある。

「喫煙と膀胱がんの関係は明らか。コーヒーに関しては意見が分かれています」

■全摘すべき?

 膀胱全摘となると、「尿路変向術」が同時に行われる。別の方法で尿を排出できるようにするのだ。男性の場合、小腸の一部に尿管をつなぎ、それを腹部の皮膚に縫い付け尿の排出口にする「回腸導管」や、小腸あるいは大腸を縫い合わせて作った新膀胱を尿道につなぐ「自排尿型新膀胱造設術」などがある。いずれにしろ身体的変化があり、心理面や生活の質に影響を及ぼす。そのため膀胱温存を望む声もあり、抗がん剤や放射線の治療、抗がん剤あるいはBCG(ウシ型弱毒結核菌)の膀胱内注入療法など、さまざまな方法が取られている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?