著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

風邪を早く治すには「薬」よりも貝に豊富な「亜鉛」がいい?

公開日: 更新日:

 風邪症状はとても一般的な体調不良ですが、その原因は特定できないことがほとんどです。総合感冒薬と言われるものが販売され、医療機関でも処方されることがありますが、鼻水や熱、痛みなどの症状を一時的に緩和する効果しかなく、風邪自体を予防したり、早く治す効果は証明されていません。

 亜鉛は体に必要不可欠な微量元素で、食品では貝類などに多く含まれています。亜鉛には風邪の原因ウイルスの増殖を抑えるような効果が実験的に報告されていて、そのため海外では、亜鉛のサプリメントが風邪の予防や治療に使用されています。それでは、その実際の効果はどのくらいのものなのでしょうか?

 「コクランレビュー」という、医学論文を精査分析してまとめている世界的に有名な医学情報があり、今年、風邪に対する亜鉛の有効性についての解析結果が発表されています。それによると、これまでの比較的精度の高い研究結果を精査したところ、亜鉛のサプリメントは風邪の予防には無効でしたが、風邪にかかった時に使用すると、その症状の期間を2日以上短縮する有効性が確認されました。

 活用されたデータの信頼性がそれほど高いものではない点には注意が必要ですが、風邪を早く治すには、亜鉛は風邪薬より有効な治療であると言えそうです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  2. 2

    小林旭さん87歳「元気の秘訣? 食いたいときに食って、寝たいときに寝て」

  3. 3

    「恫喝暴行&中絶強要」報道のソフトバンク村上泰斗(19) 素質だけなら山本由伸クラスだったのに…

  4. 4

    水前寺清子(3)「今でも、小国では寝ながら歌った話が語り継がれているそうです」

  5. 5

    山川穂高が「4.5億円の置物」に…ソフトバンクが頭を痛める“引き取り手”の付かない厳しい現実

  1. 6

    阪神・梅野隆太郎に「衰えを強いる」藤川監督の起用法…生え抜き正捕手から不遇際立つ

  2. 7

    ソフトバンク3連覇でも“札束攻勢”止まらず…今オフ仕掛ける「補強リスト」仰天の中身

  3. 8

    伊原陵人の女性トラブル報道と関係が? 阪神の若手有望株を巡る“不可解な塩漬け”

  4. 9

    中森明菜が完全復活 結果的に長期休養がその価値を上げたが、応えられるだけの資質を持っていた

  5. 10

    芸能人の「植毛・ズラ事情」教えます 小倉智昭さんは4種類使い分けていた