著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

睡眠中は脳の代謝「デトックス能力」が低下するとの最新研究

公開日: 更新日:

 人が眠っている間には「脳がリフレッシュされる」という考え方があります。脳には有害な物質を掃除する役割を持っている細胞があって、脳脊髄液を介して、それを脳から排泄するような仕組みがあるのです。これを「グリンパティックシステム」と呼んでいます。

この脳をクリーンに保つ働きは、睡眠、特にノンレム睡眠という深い睡眠の時に高まるという研究結果があり、それが事実として信じられてきました。

 たしかに睡眠不足は認知症のリスクを高め、認知症の原因のひとつが、脳に有害な物質が溜まることであるのは間違いがないので、睡眠不足で脳のデトックス効果が低下したと考えると、理解しやすいことは事実なのです。

 ところが、今年の神経医学の専門誌に発表された最新の研究では、睡眠中には脳の代謝は低下して、有害物質を排泄する働きも、起きている時と比べて約30%低下すると報告されたのです。どちらが正しいのでしょうか?

 こうしたデータはほとんどがネズミなどを使用した動物実験で、人間で分かっていることはあまりありません。したがって、どちらが正しいとも今の時点では言い切れないのです。ただ、睡眠を十分にとることが、認知症を含めて多くの病気の予防に繋がることは間違いのない事実なので、睡眠のデトックス効果は確認されていなくても、睡眠が健康に良いことは科学的に証明されているのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  3. 3

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  4. 4

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 5

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  1. 6

    巨人ドラ1岡本和真 本塁打1本「小遣い1万円」に祖父母悲鳴

  2. 7

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  3. 8

    辰己涼介は楽天残留が濃厚 ソフトバンク東浜巨らFA行使“残り物”たちの気になる行方

  4. 9

    新大関・安青錦に追い風? 八角理事長が看破した横綱・大の里「左肩回復遅れ」

  5. 10

    ブルージェイズ岡本和真に「村上宗隆の2倍」の値段がついたカラクリ