(1)「キャベツの千切りを週2皿」で膵臓がんリスク4割減
私は、主に膵臓がんを専門とする外科医の佐藤典宏といいます。2001年に米国ジョンズ・ホプキンズ大学医学部に留学したのを機にがんの研究に携わるようになり、現在はYouTube、オンラインサロン、ブログ、書籍などで、エビデンスに基づいたがんの最新情報を積極的に発信しています。その中から本連載では4回にわたり、今日の食事からすぐに取り入れられる「がんリスクを下げる食べ物」を紹介したいと思います。
トップバッターは、アブラナ科の野菜です。ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、大根、小松菜、白菜、チンゲン菜などが該当します。これらに含まれるスルフォラファンという成分には、体の抗酸化力を高める作用や炎症を抑える作用があり、がんの増殖や転移を抑える働きが細胞や動物の実験で報告されています。スルフォラファンは特にブロッコリースプラウト(芽)に多く、1パック100円前後で売っているスーパーもあります。
19年にClinical Nutritionに掲載された報告によると、日本人を対象とした研究で、ブロッコリーなどアブラナ科野菜を多く食べている人はがんによる死亡リスクが16%低下。17年にはJournal of Nutritionに現在たばこを吸っていない日本人男性を対象とした研究が報告されましたが、それは、アブラナ科野菜の摂取が多いほど肺がんになりにくいという内容でした。また、13年にCancer Causes&Controlに掲載された論文では、アブラナ科野菜の摂取量が多い日本人女性は閉経前の乳がんのリスクが36%低いと報告しています。


















