著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

立花理佐さんは5年寛解を報告…「大腸がん」低年齢化で心掛けること

公開日: 更新日:

「一応5年寛解といってしまっていいのかわからないけど、支えてくださった皆さま本当にありがとうございます」

 直腸がん闘病している女優の立花理佐さん(54)が診断から5年が過ぎた検査で「異常なし」だったことを受け、治療に区切りがついたことから周りの方々への感謝の気持ちをつづっています。手術で直腸と子宮、卵巣、膣を摘出されたときは49歳。大がかりな手術はつらかったと思いますが、順調に回復されたのは何よりです。

 実はいま、直腸がんを含む大腸がんは若年化を伴って患者数が増えています。日本の生活は欧米化が進み、脂肪分の摂取が増える一方、野菜や果物の摂取の減少で食物繊維やビタミン摂取も減る傾向です。それで問題となっているのが肥満糖尿病をはじめとする生活習慣病で、運動不足も課題になっています。

 ここに列記した食物繊維やビタミンの減少、肥満、糖尿病、運動不足はいずれも大腸がんのリスク因子ですから、大腸がんは生活習慣の影響を強く受け、現代的ながんの典型。若年化しながら増えているのは、そんな背景があります。

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