秋深し 隣は何を飲む人ぞ…酒場本特集(2)家でも仕事先でもお酒があれば人生最高
「この世には飲まなきゃいけない酒がある」パリッコ著
酒飲みにとって、お酒は一年を通じてうまいものだが、秋はなおさらだ。ツマミが一段とそろう季節だから、毎晩、今夜のアテを何にするか頭を悩ますことになる。そこで、今週はうまそうなツマミがこれでもかと登場する酒場本をご紹介する。
◇ ◇ ◇
「この世には飲まなきゃいけない酒がある」パリッコ著
仕事でもプライベートでも、「お酒を飲んでいる時間こそが、人生のなかでもっともしあわせな時間」という人気酒場ライターによるエッセー。
春から初夏にかけて、気候が良くなってくると食べたくなるのが冷たいそば。天せいろあたりでよく冷えたビールを飲む幸せったらない。老舗でなくてもいい。しかし、近所のそば屋でも天ぷらそばとなるとそれなりに値が張る。そこで、あの天丼チェーンにもそばがあることを思い出し、足を運び、豊富なメニューを隅から隅まで検討して、時間をかけて納得のオーダーを組んでみる。(「『てんや』で飲む」)
他にも、近所にビアバーが開店することを知り、「新規開店の店の初めての客になる」と決め計画を練ったり、442年ぶりの月食の夜に飛び込みで入ったディープな中華料理店など。家でも仕事先でも、そして旅先でも、酒場や酒、そしてツマミに関する酒飲みの心をくすぐるエピソードが満載。 (新潮社 693円)


















