(1)慢性炎症を引き起こす老化細胞…さまざまな病気の発症に関係
「老化には12の要因があると定義されています。そのうちの一つが『老化細胞』によるものです。老化細胞とは、簡単にいうと分裂・増殖しなくなった細胞のことです。通常であれば、分裂・増殖しなくなった細胞は、免疫作用によって死滅(アポトーシス)しますが、老化細胞は長く体内に残り続け、炎症を促進する物質などを出して慢性炎症を引き起こすことがわかってきました」
慢性炎症は、がんや生活習慣病など、高齢になるほど増えるさまざまな病気の発症に関係すると考えられている。
炎症(急性炎症)そのものは正常な免疫反応で、ケガや細菌・ウイルスなどに対する、組織の修復や病原体の排除のために行われ、目的が達成されれば終息する。対して慢性炎症は、そうした原因がなくても軽い炎症が続き、周囲の正常な細胞を傷つけていく。
慢性炎症の原因は、老化細胞の他に、内臓脂肪型肥満や活性酸素による酸化ストレス、食事や運動、睡眠、たばこや酒といった生活習慣の乱れや精神的なストレス、腸内環境の乱れなどと言われている。


















