五木寛之 流されゆく日々

1932年福岡県生まれ。早稲田大学露文科中退。66年「さらばモスクワ愚連隊」で第6回小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で第56回直木賞。76年「青春の門 筑豊篇」ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。2002年には第50回菊池寛賞を受賞。NHKラジオ深夜便「歌の旅人」、BSフジ「五木寛之『風のcafe』」放送中。日刊ゲンダイ本紙連載「流されゆく日々」はギネス記録を更新中で、16年9月5日に連載10000回を迎えた。著書に「風の王国」「大河の一滴」「他力」ほか、「親鸞」三部作など多数。

【特別再録】 迫りくる玄冬の時代に <時代、09年>

公開日:  更新日:

■2009年12月22日~29日付

「青春」は、文字どおり青くさい春の季節である。「朱夏」は、まっかに燃える夏だ。そして「白秋」。定年を迎え、自分の限界も知り、秋風の吹くススキの野を歩くような時期である。
 やがて最後にやってくるのが、「玄冬」である。「玄」は、黒い、暗い、沈んだ、などの気配がある。玄…

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