加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

激動の戦国時代 細川藤孝はピンチを頭脳で切り抜けた

公開日: 更新日:

 慶長15年8月、藤孝は77歳で没。彼の細川家はその後も繁栄を保ち、平成の時代に細川護煕首相を世に出したのでした。

■37歳で荒法師の首を挙げる

 細川藤孝と彼が仕えた将軍・足利義輝の兵法の師は2人いた。塚原卜伝高幹と上泉伊勢守信綱。ともに今日、「剣聖」と呼ばれている人物だ。

 元亀2(1571)年、藤孝は37歳のとき、足利義昭の側近として興福寺の僧兵と大接戦を演じたことがあった。

 敵方には名にし負う荒法師の荒三位(あらさんみ)という人物がいて、幕府軍の将兵を寄せ付けず、ひとり気を吐いていた。大力の持ち主で薙刀(なぎなた)を能(よ)くし、向かうところ敵なし。

 藤孝はこの怪力無双の荒法師にただ一人で立ち向かった。組み討ちまでやったあげく、見事に荒三位の首を挙げ、勇士を討ち取られて浮足立つ敵陣へ息もつかず突入。まるで修羅のごとき働きで多くの首級を得ると、将軍から感状を賜った。このあたり、藤孝の息子・忠興によく似ている。さすがは親子だ。

 藤孝が荒三位に勝ったのは卜伝、信綱のもとで兵法を修めていたことが大きかったと思われる。

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