加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

天皇に弓引き幕府樹立 足利尊氏の正体は気弱なお坊ちゃん

公開日: 更新日:

 天皇に弓を引いたため、戦前は「逆臣」として語られることもあった足利尊氏ですが、彼は決断力のある強いリーダーと思われがちながら、実は優柔不断で気の弱い性格でした。

 というのも尊氏は、源氏の棟梁として名高い八幡太郎義家の三男・義国の直系。先祖は源頼朝や北条政子とも縁戚関係を結んでいた血筋のいい家系に生まれています。今風にいえば、育ちのいいお坊ちゃんです。

 その尊氏が歴史舞台に登場したのは、元弘元(1331)年のこと。反骨の帝・後醍醐天皇が鎌倉幕府の討伐を計画。尊氏は幕府側が差し向けた討手の、六十三将の一人でした。まだ27歳です。

 足利家には代々伝わる遠祖義家の「置文」(遺言状)があり、そこには「自分は七代後の子孫に生まれ変わって、天下を取る」と書かれていました。義家の7代の子孫・家時は、天下を取れなかったことを恥じて、3代のちには……と、切腹してしまいます。尊氏が、義家から数えて10代目、彼は周囲に押し上げられるように、謀叛決起を考えなければならなくなりました。

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