3カ月で3倍以上に値上がりも 仮想通貨が再び盛り上がる
仮想通貨編(1)
仮想通貨(暗号通貨)のビットコインが再び盛り上がっている。2017年に相場が急上昇し、年末に230万円程度まで値上がりしたものの、年明けに交換業者の「コインチェック」で流出事件が発生して急落。今年3月までは40万円程度で推移していたが、その後に再び上昇。6月下旬には150万円に迫った。たった3カ月で3倍以上に値上がりしたことになる。
その背景には、フェイスブックが20年にデジタル通貨「リブラ」を発行する計画を公表したことや米中貿易戦争でビットコインが資金の逃避先になっているなど、さまざまな要因があるといわれている。問題は今後も価格が上昇するかどうか。
相場の予測は不可能だが、今後、仮想通貨の取引が活発になると考えられる材料はいくつかある。今年3月には三井住友銀行や三菱UFJ銀行などのメガバンクを含む大手19社が出資する「ディーカレット」が交換業者として登録した。ビットコインをはじめとする5種類の仮想通貨の取引が可能で仮想通貨同士の売買もできる。大手の参入で安心感が増せば取引を始める人も多くなるだろう。