昨年7月以来の高値圏 仮想通貨「ビットコイン」急騰の背景
仮想通貨「ビットコイン」が急騰している。先月末は1ビットコイン=57万円台だったのが、14日夕方には90万円に迫る勢い。たった2週間で1.5倍にはね上がり、昨年7月以来の高値圏となった。不気味な急騰劇だ。
ビットコインは5月に入ってから徐々に上昇。10~11日にかけて約10万円高騰したのをきっかけに、“上昇気流”に乗った。そもそも昨年末、ビットコインは70万円台から30万円台にまで大暴落。「もうビットコインはダメか……」との声が広がっていた。一体何が原因で急騰しているのか。マネー評論家の新田ヒカル氏はこう言う。
「米中貿易摩擦などが原因で、株式市場は非常に不安定な状況です。リスクを嫌った投資家の資金が仮想通貨に流れていると考えられます。かつては株式が不安定な時は新興市場などに資金が流れていました。現在は仮想通貨が資金の投入先として、投資家にある程度認められたとみられます」
ビットコインは「安定資産」として一定の信用を得たということなのか。しかし、安易に飛びつくのは危険だ。