江戸時代に店が広告費を払う“グルメ”ガイドが存在していた
昨今、グルメガイドや旅行ガイドがひしめいている。記事を参考にしている人も多いだろう。
江戸時代においてもガイドブックは重要なアイテムであった。
文政7(1824)年に発行された「江戸買物独案内」などは最たるものだろう。
大阪で発行された江戸の案内で、地方から江戸に出たときのガイドブックである。
江戸ではどのような店で買い物をすればよいかが住所つきで載っている。このガイドのすごいのは、店から広告料をとっていることだ。どんな名店だろうが、広告料を払わないと載らないのである。
地方から江戸に来るときはこの本が頼りだから、店としては金を払うしかないという仕組みである。
江戸はガイドブックブームであり、ガイドブックに載らなければ繁盛は難しい。