酷暑の大阪万博会場を歩いたら“地獄”だった! 午後の気温は40度近く、大屋根リングはガラガラ
夏本番──。全国各地で気温40度超という異次元の猛暑が観測されているが、開幕中の大阪・関西万博の会場は大丈夫なのか。万博協会は暑さ対策として冷却ミストや給水所の設置などを進めてきたが、そんな程度でこの暑さに対抗できるのか。日刊ゲンダイ記者が実際に歩いた。
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記者が現地を訪れたのは今月3日(日曜)。大阪府の予想最高気温は37度だった。午前11時ごろに到着すると、まだ昼前ということもあり30度を少し超えるぐらいで過ごしやすいが、雲ひとつない晴天で日差しがキツイ。とりあえず、東ゲートから入場し、まずはシンボル「大屋根リング」の上部に上った。
高さが最大20メートルということもあり、景色は壮観。約2キロの外周を歩いていると、設置されたスピーカーから時折「環境省と気象庁から熱中症警戒アラートが発出されています」とアナウンスが流れる。開幕直後はリング上部に客がごった返していたが、この日は暑さのせいかガラガラだった。
歩き始めて約5分、大きな間違いを犯したことに気付く。客の大半は日傘をさしたり帽子をかぶったりしているが、記者はそんな装備はゼロ。汗が噴き出し、持参したペットボトルの麦茶はすっかりホットティーである。