大岡玲
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大岡玲作家

1958年生まれ、東京外大卒。「黄昏のストーム・シーディング」で三島由紀夫賞。「表層生活」で芥川賞。小説執筆の他に書評、美術評論、ワインエッセーなど幅広い分野で活躍。「本に訊け!」「男の読書術」「新編 ワインという物語 聖書、神話、文学をワインでよむ」などの著作がある。東京経済大教授。

【交雑の賜物】実は三百夜にも満たない「千夜一夜物語」

公開日: 更新日:

 前回「イスラーム主義」について書いたら、「千夜一夜物語」、別名「アラビアン・ナイト」を読みたくなり、書庫から平凡社の東洋文庫に収められた全18巻&別巻(前嶋信次・池田修訳)をひっぱりだしてきた。この翻訳は、「カルカッタ第二版」と呼ばれるアラビア語写本から訳された労作で、日本の翻…

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