ギャグ弁当で月数十万円 元小悪魔モデルのインスタ副業術
広告の形が変わってきている。入念に作ったストーリーを消費者に見てもらうのではなく、ユーザー自身が商品をアレンジしたりイジったりしてSNSで笑いや共感を呼ぶ。そうすると結果的に商品の告知効果が高まるのだ。
今回は、インスタグラムでお弁当の写真を投稿して話題となっている、活動名・まこつ(yuko.makotsu)さん(36歳)を取材した。
まこつさんはかつてギャル系ファッション雑誌「小悪魔ageha」のモデルとして活躍。一時期は携帯電話のCMにも出演した経歴を持つ。現在は結婚して4歳と2歳の子育てもする専業主婦が本業だ。
「モデル時代はアメーバブログをやっていました。フォロワーは1000人くらいだったと思います。ウェブを使ってファンと交流するのは慣れていました。そもそも面白いことが好きで、学生時代とかはギャグ漫画を自分で描いていました。『行け!稲中卓球部』とか『コジコジ
』とか好きでした。旦那さんのお弁当作っている時に、このキャンバスって面白くできるんじゃないかなと思いついたんですよね。最初に作ったのは虫刺されの『ムヒ』です。最初は旦那さんもリアクションしていたのですが慣れてしまったので、今はSNSの方がリアクションが良いです(笑い)」
まこつさんが写真をSNSにアップすると、すぐに「すごく面白い!」「ムヒ食べたらスースーしそう」「どうやって作っているんだ」「こんなお弁当だったらお昼が楽しみだ」などの反応が返ってくる。インスタグラムの「いいね」の数は平均で1万3000程度。カビキラーなどの多い時で2万3000ほどになるそうだ。コメントも多い時で100件以上ついてタイムラインが盛り上がる。
最近では、まこつさんにメーカーや広告代理店から広告としてのお弁当制作の話が来ている。それが副業になっているのだ。
「ほとんどのお弁当は自分が作りたくて勝手に作っているのですが、月に3、4回くらいは仕事の依頼が来るようになりました。最近だと、カルピス、金麦、チキンラーメン、仮面ライダーゼロワンなどのお仕事をしました。月に数十万円の収入になっています。私から営業することはありません」