長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」
アナウンサー山田透氏による「プロ野球監督の素顔」(第5回=1999年)を再公開
“燃える男”、“ミスター”の愛称で国民的人気を誇ったプロ野球元巨人監督の長嶋茂雄さんが6月3日、都内の病院で肺炎のために亡くなった。享年89。選手、監督として数々の伝説、逸話を残した「ミスタープロ野球」は、接した者に強烈な「長嶋茂雄像」を印象づけてきた。日刊ゲンダイでの連載から、その実像を再構成して緊急公開する。
今回はアナウンサーとして長年スポーツ中継に携わった山田透氏による「プロ野球監督の素顔」(第5回=1999年掲載)を再公開。本文中の年齢・肩書きなどは当時のまま。
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長嶋監督といえば夜更かし族が多い球界の中では珍しい早寝早起き派だ。お酒があまり強くないこととも関係があるのかもしれないが、とにかく朝が早い。東京にいるときは早起きして自宅近くの多摩川をジョギング、遠征に出ればやはり早朝に宿舎近くの公園を散歩するのが習慣だ。
キャンプでも同様だ。巨人の某コーチに聞いた話だが、朝5時ごろトイレに起きたらだれかが廊下をウロウロしている。今ごろだれだろうと目を凝らして見たら長嶋監督だった。トイレではない。探し物でもない。