京都の綾部&福知山 農家民宿で田舎暮らし体験と美食舌鼓

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 京都駅から特急に乗り北に向かうと、1時間ほどで緑がバーンと広がる綾部市(京都府)に着く。うまい空気で満腹になりそうな田園都市で、ならではの体験をしてきた。

  ◇  ◇  ◇

■綾部市 ファミリー層に人気の古民家でジビエ料理

 訪れたのは、綾部市北西部の志賀郷。稜線の下に田んぼや畑、古民家がぽつぽつと並ぶ里山に囲まれたのどかなエリアだ。どこか懐かしい農村風景に、自然と心がほぐれていく。

 ここでは田舎暮らしや農業体験ができる6つの農家民宿が集まっている。その中の1軒が「Seventh Home」(電090・6920・5725、要予約)。オーナーの石崎葉子さんは、「旅行で訪れたとき、この風景の虜になってしまって、移住することを決めました」と言う。

 2018年に東京から引っ越してきた。アメリカ暮らしの経験があるご主人と10歳の息子さんの3人で、築100年の広い古民家に暮らし、農家民宿を営む。「息子と同世代の子供がいるファミリー層に人気があるんです」と石崎さん。歴史を感じる柱や高い天井、床のきしみが不思議と心地よく、知らない土地に来たという緊張感を一気に解いてくれる。

 家の裏にある畑では野菜作り体験を。季節によって種付けや収穫を気軽に楽しめる。近くには小川が流れ、無料のレンタル自転車でサイクリングをすれば気分は爽快だ。

 食事はすべて石崎さんの手作り。朝採れの無農薬野菜をふんだんに使った素朴な味付けは、しみじみと日本人に生まれてよかったと思ってしまうおいしさ。ハンターに安く譲ってもらうという獣肉を使ったジビエ料理は嫌な臭みを感じさせず、肉も軟らかい。

 夜は長年の知り合いのようにお互いのことを話して大いに盛り上がる。石崎さん一家と過ごすひとときは、もうひとつの家に帰ってきたかのように温かかった。料金は大人7000円、小学生3000円で未就学児は無料。

オリジナル漢方茶でリラックス

 綾部駅から15分ほどの薬膳喫茶「悠々」(電0773・42・0425)は、1909(明治42)年創業の赤尾漢方薬局が運営するカフェ。漢方薬の原料を使用した薬膳料理「蓮の葉包蒸飯」(1430円)などが楽しめる。

 食事の後は体調や症状にあわせたオリジナル漢方茶(550円)で体の中からリラックス。漢方専門の薬剤師で薬局の4代目の赤尾征樹さんは、記者を見るなり「冷え性で肩こりがありますね」と言い当て、症状を和らげる漢方茶をブレンドしてくれた。ストレスフルな日常を過ごしている人にオススメだ。

(営)10~18時 ※木・祝日定休 

福知山市 鬼伝説のまちで造られる「鬼ババァー」

「若宮酒造」(電0773・42・0268)は、昨年創業100年を迎えた綾部を代表する老舗の酒蔵だ。広大な敷地に貯蔵タンクがズラリと並ぶ姿は壮観だ。

「酒造りは伝統行事で、大切な日本の文化であり、守り抜くのは至難の業です。一方で新たな日本酒人気を盛り上げるための課題も多いです」(代表取締役・木内康雄さん)

 穏やかな自然とうまい水で仕込まれた「綾小町」は雑味がなく、すっきりと飲みやすい。農業民宿の晩酌にいいかも。見学は事前申し込みが必要だ。

 綾部市の西側に隣接する福知山市の北部・大江町は鬼伝説が残る大江山の麓にあり、「日本の鬼の交流博物館」(電0773・56・1996)を訪れると、日本や世界の鬼という鬼の資料から「鬼とは、なんぞや」を学ぶことができる。

 2009年には国の定める「どぶろく特区」にも制定され、「鬼ババァー」という名のどぶろくを醸造する名物おばちゃんもいる。

 それが「割烹さとう」(電0773・56・0066、要予約)のオーナー・佐藤則子さん。どぶろく造りを始めたのは2010年、60歳のときだが、持ち前の旺盛な向上心で味の追究を続けた結果、4年後には「全国どぶろくコンテスト」で最優秀賞を受賞した、スゴ腕の持ち主なのだ。

「よろこんでほしくて、愛情いっぱいで造っています」と軽快に語る佐藤さんの「鬼ババァー」は、まろやかで優しい味わいで、ここに来なければ手に入らない。割烹のほかに農家民宿も営んでいるが、こちらは現在、休業中だ。

ハンバーグ食べ放題のビストロ

 市街地にある「ビストロq」(電0773・21・4183)は、ランチでフレンチハンバーグの食べ放題(1100円)を楽しめる。

 50個限定で時間は60分間。シンプルなプレーンの他、デミグラス、牛すじカレー、トマト&バジルの3種類のソースを選ぶことができるが、どれもうまい。

 本場フレンチを学んだシェフの塩見晋作さん。野菜も肉も素材のうま味を生かしたハンバーグを思う存分楽しんでほしいという。早食いで胃袋に流し込むのはもったいない。

(取材・文=浦上優) 

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