”アンチ自公”の識者団体「共同テーブル」が発足 立憲民主党にもチクリ
「政治に参加してこなかった人たち、政治に見捨てられた人たちへもしっかりとクワ入れをする運動にしたい。立憲民主党が脱原発をきちんと打ち出していない不満もある。労働組合に引っ張られるものではなく、労働組合を引っ張るものが必要だ。野党共闘に厚みを与えたい」
識者らによる団体「共同テーブル」は8月18日、参議院議員会館で記者会見を開き、発起人を代表して評論家の佐高信氏が設立の抱負を語った。20年9月に旧国民民主党と合流し、連合(日本労働組合総連合会)の支援を受けるようになったことで立憲民政党(立民)は脱原発に消極的になったとの指摘がある。
共同テーブルへの賛同者は8月17日時点で185人。言論人、活動家、大学教員、弁護士、政治家らが名を連ね、当日の会見には纐纈厚、白石孝、杉浦ひとみ、竹信三恵子、前田朗、清水雅彦の各氏が出席した。
共同テーブルは<いのちの安全保障確立に向けて 非正規社会からの脱却宣言>を掲げ、佐高氏による起草文の冒頭では32歳という若さで急逝した歌人、荻原慎一郎の「非正規という受け入れがたき現状を受け入れながら生きているのだ」「箱詰めの社会の底で潰された蜜柑のごとき若者がいる」という歌が引かれている。「若い人は非正規雇用で先が見えない状況に置かれている。そこにもっと耳を傾けなければならない」と佐高氏は話した。