「どたぬき」(大阪・十三)「ゲンダイはお客さんも読んでる」と取材に応じてくれた名物ママさん

公開日: 更新日:

「ウチの店はね、取材はお断りなの。ごめんね」

 食い下がって理由を尋ねると、かつてテレビの取材を受けた時に嫌な思いをしたことがあったとか。でも、テレビ局ではありません。新聞社の記者です。ほら、こういう感じの記事になります。

「へえ~。これならええかな。ゲンダイさんはウチのお客さんもよく店で読んでるわ。回し読みしたりしてね」

日替わりの手作り総菜が自慢

 阪急宝塚線の十三駅西改札口の目の前にある「しょんべん横丁」。戦後の闇市から始まり、仕事帰りのサラリーマンが狭い店内で酒を楽しんできた飲み屋街だ。その一角に構える居酒屋「どたぬき」の藤井君子ママは一転して取材に応じてくれた。

 自慢のメニューは日替わりの手作り総菜。「板前さんが毎日考えてくれるの。食べ飽きないからお客さんも大喜びなのよ」。この日は小海老と小松菜の塩ニンニク炒め(350円)、肉じゃが(350円)、昔ながらのナポリタン(350円)、サバと大根煮(380)など定番メニューとは別に6品が並んだ。どの料理も家庭の味とボリューム、安さがウリだ。

万全のコロナ対策

 店内には90万円を投じた大型除菌機がある。大阪府立大とメーカーが共同開発したシロモノ。

「オゾンガスで99.9%の除菌ができる。病院や幼稚園、老人ホームなどで使われているものよ。お客さんも安心でしょ」

 万全のコロナ対策にママはグイと胸を張った。

 客は古くからの常連も多く、リタイア後も変わらずやって来る。

「私も板前さんも世代が一緒でサラリーマン時代からの顔なじみ。杖をついて来られる方や、4~5人のグループもいる。特別何を話すわけでもなく『どたぬきはエエなぁ』という声が聞こえると、本当にうれしいの」

 ママの目が、ちょっぴり潤む。店名は「たぬきでは平凡だから、大阪人が好きな『ど』を使ってつけられた」という。ど根性、どアホウ、ど派手、どスケベ、どケチ……。耳に響くパンチ力では、どたぬきも負けない。

(住)大阪市淀川区十三本町1-4-23 
(℡)06・6885・3905
(営)午前11時~午前0時(定休日なし)
   生ビール390円、チューハイ290円

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