著者のコラム一覧
山下悠毅精神科医

ライフサポートクリニック院長。精神科専門医・精神保健指導医。令和1年12月、ライフサポートクリニック(東京都豊島区)を開設。「お薬だけに頼らない精神科医療」をモットーに、専門医による集団カウンセリングや極真空手を用いた運動療法などを実施している。大学時代より始めた極真空手では全日本選手権に7回出場。07年に開催された北米選手権では日本代表として出場し優勝。

「beの幸せ」が不可欠…世間的に価値があるとされる地位や年収のみで幸せは得られない

公開日: 更新日:

「人間は、『haveの幸せ』のみで幸福になることは困難です。世間的に価値があるとされる地位や年収など──、つまり自己重要感ではなく、自分が大切にしたい価値感を大切にできている際に得られる『beの幸せ』が不可欠なのです」

 目標の達成がhaveで、自分が大切にしたい価値観をbeだと考えると分かりやすいだろう。

 I have two cars→「私は車を2台所有している」と、I am challenger→「私(の大切な価値観)は挑戦者だ」と表現すると、異なる心のありさまだと理解できるはずだ。

■他の人にとっては面倒くさいことでも

「自分が大切にしたい価値観は、あなたにとって最重要の在り方であり、あなたの言動に紐づくものです。大切な価値観が『勝負』の人は、数字を求められる職場に惹かれますし、『安定』の人は職場にマニュアルがなければ苦しくなります。『達成』の人は、それを感じられるなら休みを返上してでも働くでしょう。人は、最も大切にしたい価値観が満たされるなら、他の人が“面倒くさい”と考えることもエネルギッシュに取り組めるのです」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因