クマ対応に忙殺される自治体職員のもう一つの悩み…現場を疲弊させるクレーマーからの“無理難題”

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 過去最悪のペースでクマによる人的被害が続く中、出没地の自治体職員の疲労やストレスも限界を迎えている。

 クマの出没は昼夜を問わない。土日や深夜早朝でも、目撃情報があれば職員が現場に急行して対応にあたり、住民に注意喚起を行っている。

 秋田県湯沢市では先月下旬、住民4人を襲ったクマが被害者宅に逃げ込み、5日間にわたって籠城。市職員と警察官が24時間態勢で警戒を続け、100時間以上経ってようやく捕獲した。

 都道府県別で最もクマによる被害者数が多いのが秋田県の56人(死亡者3人)で、10月だけで37人が襲われ、うち2人が死亡している。

■「一頭も殺すな」「全滅させろ」

 その秋田では、10月中旬までに1000頭以上のクマを駆除。県には先月14日~今月17日までに「一匹も殺すな」「山に放してやれ」といった苦情や「全頭駆除してくれ」という意見が770件寄せられたという。クレーム電話は、ほぼ県外からで、職員たちは電話が鳴るたびに通常業務をいったん止め、対応に追われている。

「ひと通り話をし終わった後に、もう一回、同じ話をする人もいます。話をしているうちに内容が当初の方向からどんどんそれ、長くなるケースもあります。電話をしてくる人は大体、話したいことがたくさんあるので、『そろそろ』と無理やり切っても、『話がまだ途中だったのに』とまた電話がかかってくることもある。なので、とりあえず話を聞きますか、といった感じです。電話が終わって業務に戻ると、またかかってきて。その繰り返し。日中はちょっと仕事をしても、すぐ電話対応に追われています」(県自然保護課担当者)

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