2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部
今年も残すところ1カ月余り。年明けには入試本番を迎える。今回は2026年入試のポイントを取り上げる。
国立大は医学部附属病院が困窮化し、現在は新学部を立ち上げる財政的余裕はない。低位安定の時代に入ったとみられている。一方、公立大は元気だ。公立大学協会の加盟校数のデータでも、年々伸びている。医療系を中心に新設校も多く地方私大の公立化が進んでいるからだ。東北公益文科大学の公立化が決まり、中国地方の美作大学も公立化が大詰めを迎えている。公立化すれば学費が安くなるうえ、地元進学校の先生も好意的だ。その期待に応えようと、新公立大学も学部再編などで頑張ることも多い。
たとえば長野大学地域経営学部や共創情報科学部や福井県立大学地域政策学部などは地域貢献の目的がはっきりしている。このような公立大の他県出身でも自分の地元で学んだことを活用して頑張りたいという志願者も多いという。
■学力テストを課す年内入試の「総合型選抜」が増加
24年度の私立大の入学者のうち約6割が年内入試の合格者と今や多数派だ。年内入試には、9月1日出願開始の総合型選抜(旧AO入試)」と、11月1日出願開始の「学校推薦型選抜」とがある。総合型選抜は、小論文提出やプレゼンテーション、面接を重ね比較的時間をかけて実施する入試形式だ。学校推薦型選抜には、大学が指定した高校で数名の枠で推薦される指定校制(指定校推薦)と、成績(評定平均値など)が条件に達すれば高等学校長が推薦する公募制(公募推薦)とがある。


















