ジャーナリスト田原総一朗さんが語る「食と健康」 90歳でもピンピン元気な秘訣と生活

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田原総一朗さん(90歳)

 4月15日で90歳になったジャーナリストの田原さん。総理大臣ら日本のトップに物申す存在として不動の地位を築き、最近、卒寿を記念して「全身ジャーナリスト」(集英社新書)を出版した。また毎月1回の深夜番組「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)の司会者として37年間、ゲストパネリストに真剣勝負を挑み、その言葉と表情を届けている。

「朝まで生テレビ!」がきっかけでメディアに登場して注目を浴び、別の人生を歩んでいった人も少なくない。4月末の放映の際に番組スタッフからお祝いの花束を受け取りながら「誰よりも僕自身が、この年齢まで生きてきたこと、まだ現役で仕事ができていることに驚いている」とうれしそうに話していた。

 ジャーナリストとしての活躍のほかに、注目されているものがある。

 それはYouTube「田原総一朗チャンネル」で配信された「90歳になった田原総一朗の朝食」。何と再生回数が60万回以上というから凄い。

 きっかけは「情熱大陸」(TBS系)で放映された朝食シーンが話題となったこと。動画の内容は次の通りだ。

 朝、田原さんはキッチンに向かい、冷たいお茶とリンゴジュースと冷たい牛乳を用意し、まず牛乳を飲む。水を入れた四角いフライパンに卵を落としてポーチドエッグを作り、冷蔵庫からヨーグルトを取り出し、食べかけのアンパンを出す。冷凍の食パンを焼いて、レタスをちぎる。さらに温かいお茶を用意して朝食開始。焼いた食パンにバターをのばさず、置いてから食べる。黙々と食べて飲んで、最後は大粒のいちごを口にする──。

 タンパク質、ビタミン、水分、糖分、炭水化物、発酵食品とバランスが取れた極上の朝食メニューだ。この朝食は田原氏のオリジナルメニューで、30年間変わらないという。

「朝ごはんだけは自分で作っています。昼は事務所でお弁当を食べ、夜は会食か外食です。近所の行きつけのそば屋か、カフェで白身魚や炊き合わせなどのオリジナル和食を出してもらっています。店長のお父さんが僕と同じ年なので、メニューはお任せですね」

 30代と40代に3回、十二指腸潰瘍を患って入院したという田原さん。血便が出るなどの重症の時もあった。そのせいか、胃腸に関して少しナーバスになりやすい傾向にある。

「60歳から胃腸の調子が悪くなって、東洋医学の専門家に週1回、鍼灸の施術をしてもらっていましたが、その先生が4年前に他界。そこで石原慎太郎氏のリハビリの担当をしていた順天堂のスポーツドクターに2週間に1度、ストレッチをしてもらっています」

 趣味や好きなスポーツもない田原氏は、1日4000~5000歩を歩くことを心掛けている。近所で外食する際は、行きは歩きで、帰りはタクシーを使うが、家の少し手前で降車して歩くという。

「80歳まではマンションの非常階段を4階まで上っていたが、転倒の危険があるので娘が付き添っているときだけ上っていますよ」

 日常生活でも運動を欠かさないのは、マネジャーで三女の和田眞理さんのアドバイスが大きい。

「娘が健康管理をしてくれてね。僕は胃腸の薬を飲み過ぎてしまうので、心配した娘が袋に1回分を小分けに入れてくれるんですよ」

 弱いのは胃腸だけではない。80歳の時に心臓の手術を受けた。

「順天堂大学病院の胃腸の専門医に2カ月に1度診察をしてもらっています。10年前に診察が終わって雑談をしていた時に『背中が痛い』と言ったら、『心臓に問題があるかもしれない』とすぐに心臓内科につないでくれて、検査をしたら心筋梗塞の初期だとわかってカテーテル手術になった。順天堂大の病院は各科の連携がうまくいっていて、娘の知り合いも素早く対応してもらったと聞いています」

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