ジャーナリスト鈴木哲夫氏は間近で見た 石破茂氏「防災省」提言の熱意と本気度

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 能登半島地震から20日が過ぎたころ、鈴木氏は石破茂氏と一緒にテレビ番組(東京MXテレビ「田村淳の訊きたい放題」)に出演していた。そのコマーシャルの間に、石破氏がこう話しかけてきたという。

「何をやってるのか」

「TKBっていうのがある。地震が多いイタリアの話なんだけどね。Tはトイレ、Kはキッチンカー、Bはベッド。ふだんから国がその三つを準備していて、地震発生から48時間以内にTKBを被災地に届ける仕組みができてるんだよね」

「(能登の)避難所はもう20日経っても水がない、食料は行き届いているのか、雑魚寝も続いていると、現地からどんどん情報が入ってきている。イタリアはキッチンカーで温かい食事と一緒にワインも出す。被災者が失意の中にいるときに励ます意味もあると。防災への思想が全然違うんだ」

 問わず語りに続ける石破氏。そして、こう力を込めたというのである。 

「防災省を設置すべきと、東日本大震災のあとからもう10年以上も言い続けている。政府にも何度も質問してきたし党の部会でも散々言ってきたけど、政府も時の首相も乗ってこない。そしてまた、災害のあとの避難所でこうやって同じことを繰り返すんだ」

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