「南海トラフ地震臨時情報」初の発表…改めて知っておきたい関東大震災・阪神淡路大震災の“前兆”とは?

公開日: 更新日:

 8月8日午後4時42分ごろ、日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生した。震源の深さは30キロ、マグニチュードは7.1と推定。津波警報等が発表された。気象庁は2017年の制度導入以来、今回の地震で南海トラフ地震臨時情報を初めて出した。今後30年間に70~80%の確率で起こると懸念されてきた南海トラフの巨大地震については、これまで国が巨額の予算を投じ、さまざまな研究者が「予知」に取り組んできたが、結局分からずじまいだ。

 自分の身を守るため、過去の大地震を乗り越えてきた先人から学んでおきたい。(日刊ゲンダイ=2020年7月4日掲載)から再編集している。

  ◇  ◇  ◇

 ナマズが暴れると地震が近い――。

 こうした大地震の前兆として発生する現象は「宏観異常現象」と呼ばれている。

 中国由来の言葉だが、地鳴りや動物の異常行動、地震雲、近年では電磁波やイオン・ラドン濃度から前兆を察する研究も行われている。

 いずれも大地震との科学的な根拠は証明されていないが、これを防災手段として大真面目に情報収集しているのが「高知県」だ。同県の危機管理部南海トラフ地震対策課の担当者がこう言う。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方