高額療養費の制度改悪「自己負担上限引き上げ」に待った! がん患者から相次ぐ悲痛な叫び

公開日: 更新日:

手取り半分が飛んで生活カツカツ

〈小さな子どもがおり、この子を残して死ねません。高額療養費制度を使っていますが、支払いは苦しいです。(上限額が)引き上げされることを知り泣きました〉(20代女性

〈小学生、未就学児の子どもがいます。がん手術抗がん剤で休職しましたが、今の高額療養費制度の負担上限でもかなりキツかったです。子どものためのお金を優先させ、治療を断念する可能性もあります〉(30代男性)

〈月の手取りの約半分が毎月(治療費に)飛び、生活はすでにカツカツです。その上更なる引き上げ。正直政府に「治療をやめて死ね」と言われているのかと思いました〉(20代女性)

 こうした声を受け、天野理事長はヒアリングで「現役世代で中間層の方は、ギリギリのところで踏ん張っている。(上限額引き上げは)そこに最後の一撃を加えることになりかねない」と強調した。

「家族に申し訳ない」と思いながら治療を続ける患者もいる。社会的弱者を追い込む「制度改悪」を許してはダメだ。

  ◇  ◇  ◇

 高額療養費制度の見直しは弱者切り捨て以外の何物でもない。●関連記事『【もっと読む】高額医療費見直し「現役世代の負担軽減」は政府の詭弁…恩恵どころか、弱者に負担を付け回し』では、全国保険医団体連合会事務局次長に話を聞くなど詳報している。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性