サクランボ収穫量が今年も激減か…不作続きで生産者は大打撃、離農者が続出の危機
「強風や猛暑など、これまで経験しなかったような現象が増えています。生産者はさまざまな対策を講じていますが、その年によって変化が極端すぎて、対応しきれていないのが実情です」(山形県内のサクランボ生産関係者)
このままでは持続可能な生産を維持できなくなると、危機感が広がっている。
■栽培自体リスクが高い
「ここ数年は不作が続いたうえ、物価高で営農コストも上昇し、生産者は疲弊しています。サクランボ栽培は非常に手間がかかり、実が傷みやすいからリスクも高い。生産者の高齢化もあり、離農や転作が増えている。このままではサクランボが高値の果物になってしまうが、そうなると“サクランボ離れ”につながりかねません。山形県内ではなんとか生産を維持するため、繊細な『佐藤錦』からの転換や品種改良など、さまざまな手段で対応しようとしています」(前出の生産関係者)
冒頭で紹介したように、今年も猛暑が予想される。現地の生産者は、実が傷んでしまう前に収穫を済ませるなどの対策を試みている。