金返せJAL! 機長の飲酒また発覚…乗客がホノルル空港で18時間以上待ちぼうけ
パイロットと客室乗務員(CA)による飲酒トラブルが相次ぐ日本航空(JAL)で、またもや国際線の機長が社内規定に違反して飲酒していたことが発覚した。
現地時間8月28日のこと。ハワイ・ホノルル空港を出発し、中部国際空港へ向かうJL793便に乗務予定だった機長が当日、電話で「体調不良」を訴えた。同社は後続の羽田空港行きのパイロットと交代させ、同便は2時間8分遅れで現地を出発した。その影響で同日と翌日の羽田行きの2便(JL71便)も代わりのパイロットを日本から手配する必要があり、それぞれ出発時刻に18時間以上の遅れが出た。
現地を28日午後4時35分発予定だった71便は、翌29日午前11時16分にホノルルを出発。29日の同便も30日午前10時56分に出発がズレ込み、乗客は空港で一夜を明かすハメになった。羽田行きの2便の帰国は予定より1日遅れ、乗客約630人に影響がおよんだ。
機長は前夜、宿泊先のホテルで1人で500ミリリットルの缶ビールを3本飲んでいた。同社ではパイロットやCAによる飲酒で欠航や遅延が頻発。昨年12月、国交省から業務改善勧告を受け、12月中旬以降、再発防止策の一環として、滞在先でのパイロットの飲酒を全面禁止とした。さらに今年1月には、過度な飲酒傾向のある社員をリスト化して、管理を徹底する再発防止策を国交省に提出したが、いくら再発防止策を打ち出しても、効果を得られていない。