金返せJAL! 機長の飲酒また発覚…乗客がホノルル空港で18時間以上待ちぼうけ
昨年4月には、米ダラス発羽田行きのJL11便に乗務予定だったパイロット3人とCA4人が、滞在先のホテルの部屋で酒を飲んでバカ騒ぎして従業員に通報された。会社は同便の欠航を決め、アメリカン航空の振り替え便を手配した。この時も滞在先での飲酒が禁止になった(9月に解除)。
同12月には、オーストラリア・メルボルン発成田空港行きのJL774便の機長2人から、乗務前の呼気検査で基準を大幅に上回るアルコールが検出された。2人は口裏を合わせ、前夜の飲酒を隠蔽。「体調不良」や「誤認知の可能性」を主張し、基準値をクリアするまで検査を繰り返し実施していた。
「会社は2人のアルコールが検出されなくなるのを待って、乗務に就かせたが、後日、『今、振り返ると欠航という判断をすべきだった』と説明した。この時も103人の乗客が空港で3時間以上待たされた。今回は機長を乗務から外したが、欠航や振り替え便の手配はせず、他の交代要員を用意していなかったため、多くの乗客が予定を大幅に狂わされた。これではせっかくのハワイ旅行が台無しです。たまたまJL71便に搭乗した乗客は気の毒としかいいようがありません」(国交省関係者)
他の航空会社だったら待たされている間にとっくに日本に到着し、自宅でゆっくりくつろいでいるところ。乗客は高い航空券を購入したというのに空港で一夜を過ごし、疲労困憊のまま、ようやく帰国。1日遅れのフライトの原因が機長のロング缶3本1人飲みだったとは、「金返せ」と叫びたい心境だろう。