NHK出演にSNSでは抗議の声も…彬子女王と伊藤穰一氏をつなぐ「裏千家」とブータン王室の深い関係
一方、伊藤氏は、退任して日本に帰国後の2023年、「沼津倶楽部」という別荘建築の継承プロジェクトに参加した。そこに茶室があったことから、裏千家でお茶の稽古に励むようになり、千葉工大では学内に茶室を作るほど茶の湯に傾倒するようになった。そこから裏千家のかかわりが生まれ、家元の甥などと親密な交流をするようになり、デジタル技術を応用した茶道にかんするプロジェクトにも取り組むようになった。
裏千家の場合、故千玄室氏の時代からブータンの王室と交流があり、その際に、元皇族の容子氏や彬子女王の存在は意味を持った。ブータン王室と日本の皇室は交流を密接に重ねてきたからである。
伊藤氏が茶道をはじめたとき、そんなことは考えていなかっただろうが、裏千家が関係を持っていることで、ブータン王室とかかわる道が開かれ、ブータンのデジタル事業を担うようになった。エプスタインとの問題で、欧米で活躍の道を鎖され、それは日本にも及んだ。
ブータンは「幸福な国」のイメージがあるが、経済的には危機的な状況にある。そのため、デジタル事業に活路を見いだそうとしている。そこで国際的な批判を覚悟しつつ、伊藤氏を登用したわけである。伊藤氏も活躍の場を鎖されたことで、ブータンとのかかわりが重要になった。


















