(2)「丸子「野毛」「等々力」など東京と神奈川で同じ地名 多摩川の氾濫で分断された水害の痕跡
その後、多摩川は堤防の整備により、流れが固定。分断された地域は、別々の市区町村に組み込まれたため、同じ地名が川の両岸に残ることになったのです。
同じく東京都と神奈川県を分ける境川でも確認できます。町田市と大和市の「鶴間」、町田市と相模原市に見られる「矢部」「小山」「相原」など。同じ神奈川県では、横浜市と藤沢市にある「俣野」が典型です。江戸川を挟む千葉県野田市と埼玉県春日部市では、「金野井」「宝珠花」「親野井」が確認できます。
首都圏は河川の整備が進み、氾濫リスクは少なくなりましたが、ゲリラ豪雨は相次いでいます。河川の増水による浸水リスクは、まだまだ少なくありません。そういう点でも注意したいのが、同じ地名があるエリアといえます。そんな水害のリスクを分断された地名が暗示しているのです。(2013年7月に掲載した連載を再掲載)
(遠藤宏之/地理空間情報アナリスト)
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