元金なぜ減らない? 低金利時代の住宅ローン賢い返済方法
「思ったよりも住宅ローンの残高が減らない」
というのは、埼玉県在住の落合功氏(43)だ。
約3000万円、35年返済の住宅ローンを組んだのは5年前。金利は1%台後半だという。これまでに590万円近く返済したが、住宅ローン残高は約2680万円で、元金は約320万円しか減っていない。つまり、約270万円は利息の支払いということだ。
なぜ、住宅ローンの残高は減らないのか。
それは、住宅ローン利用者の多くが「元利均等返済」を選択しているからだ。
「元利均等返済」は、元金と利息を合わせて均等に返済していくため、毎月の返済額が均等になる。返済額が一定額なので、返済計画が立てやすいメリットがある。
「住宅ローンを借りた銀行から送られてきた返済予定表を見ると、毎月返済額に占める利息分の割合が、最初のうちは5割近いんですよね。これでは元金は減りませんよね」(落合氏)