森山高至
著者のコラム一覧
森山高至建築エコノミスト

1級建築士。1965年生まれ。岡山県井原市出身。岡山県立井原高から早大理工学部建築学科に進学し、88年に卒業。斎藤裕建築研究所を経て、91年に株式会社アルス・ノヴァを設立し、代表に就任。04年に早大政治経済学部大学院経済学修士課程を修了した。建築家として関わった物件は1000件以上。長崎県の大村市協定強建替え基本計画策定など、公共建設物のコンサルティングに携わるほか、マンガの原作などの仕事も手掛ける。主な著書に「非常識な建築業界 『どや建築』という病」がある。

カヌー・スラローム会場は死んだ魚が放置された水槽のよう

公開日: 更新日:

 ここもいわく付きの会場だ。前回の東京五輪直前までは東京湾の良質な漁場で、海苔養殖が盛んな干潟や浜辺があったが、高度成長期の都市開発によって公害で汚れてしまった。漁場を諦め、工場や倉庫街の先にある広大な埋め立て地となったエリアだ。

 そこを海と空と広場の公園とし、2つの人工干潟の造成によって、かつての江戸湾のように海と親しめる自然景観を30年がかりで再生。五輪会場の計画が持ち上がったのは2013年。野鳥やトンボ、カエルなどがたくさん生息する環境を壊す計画には地元をはじめ、環境保護団体などが反対し15年に予定地を現在の位置へ移動させ、施設の一部も仮設とすることで落ち着いた経緯がある。

 議論と辛苦の末に準備された施設も、延期決定以降は27日に指摘した国立競技場と同様、工事用の鉄板フェンスによる封鎖が続いている。最寄りの葛西臨海公園駅から近づいても、中をうかがい知ることはできない。公園内にある大観覧車に乗ると東京湾の景観や公園の全貌とともに、やっと封鎖中の会場を俯瞰することができたが、ブルーに塗られたプールの様子はどうもおかしい。

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