有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

麻生<上>豊洲市場の東都水産に友好的TOB実施 争奪戦に注目

公開日: 更新日:

 豊洲市場の水産卸大手、東都水産は九州の複合企業、麻生(福岡県飯塚市、麻生巌社長)の子会社が実施するTOB(株式公開買い付け)に賛同し、資本業務提携した。

 東都水産株の買い付け価格は1株4550円。TOB公表の前営業日(11月6日)の終値4045円に12・48%のプレミアムをつけた。買い付け期間は11月10日から12月22日まで。麻生は3分の1超の株式取得を目指す。買い付け予定数の上限を設けておらず、50%超を取得して連結子会社にすることも想定しているという。買収金額は最大で約181億円。

「安定した株主のもと、自由に成長戦略を描くことができる。豊洲でナンバーワンになる」

 東都水産の江原恒社長は提携発表翌日(11月10日の朝)、こう宣言した。

 魚介類の宝庫で輸出拠点でもある九州の漁師と日本最大の魚河岸を結び、成長を目指す。水産業の門外漢である麻生との資本提携は、東都水産の強い危機感の表れである。

 東都水産は1935年、築地市場開設とともに創設された東京魚市場が前身。豊洲市場の水産物取扱高で19%のシェアを持ち、同市場内大卸売業者7社中2位。7社のうち4社が株式を公開しているが東証1部に上場しているのは同社のみだ。

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