父子家庭のパパの資産が2億円に 現役サラリーマンDokGen流「投資術&保有銘柄」全公開!

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 DokGenさんは某大手食品メーカーに勤める、ごく普通のサラリーマン。35歳のときに妻と離婚し、いきなり5歳の息子との父子家庭になった(その後、縁あって再婚)。素人ながらそこから株式投資をはじめ、2億円の資産を築いた。

 DokGenさんはどのようにして2億円を貯めたのか?

「デイトレードや信用取引などさまざまな取引をした中、たどり着いたのは『ほっとけ投資』というスタイルです。これは一度投資したら株価の変動に一喜一憂することなく、ほったらかしにするだけです」

 要するに、「バイ&ホールド戦略」のこと。取得した有価証券などを塩漬け保有し、短期ではなく、長期的なリターンを狙う投資手法だ。

 それでも、投資には先立つものが必要。DokGenさんは息子と家賃8000円の社宅に住み、4年で1000万円の元手をつくった。

 では、どのようにして銘柄を選定すべきか。DokGen流「ほっとけ投資」には3つの基準がある。

「わざわざ米国株に手を広げなくても日本株で十分だと思います」

①知っている会社      

「実際に私が使いたいサービスを提供しているのか。反対に成長性が高いからと米国株には手を出しません。自分のような日本のサラリーマン投資家は、仕事を通じて多くの日本企業を深く知るチャンスがあり、わざわざ米国株に手を広げなくても日本株で十分だと思うからです」

②たぶん倒産しない会社   

「最低限チェックしておきたいのは、『自己資本比率』『利益剰余金』『現金及び現金同等物』の3つです。『ほっとけ投資』に難しい勉強は不要ですが、これぐらいは理解しておきたいものです」

 最初の「自己資本比率」だが、高いほど経営の健全性があるとされる。業種によって適正な自己資本比率は異なるが、一般的には50%を超えると財務基盤がしっかりしている優良企業と考えていいだろう。「剰余金」は内部留保のこと。この額が大きい会社ほど“稼ぐ力”があるとされる。最後の「現金及び現金同等物」とは、いわゆるキャッシュのこと。コロナや戦争のような危機下ではやはり現金を持っていた方が強い。

③「割安」な会社      

 最後は「割安な会社」だ。

「知っている会社で、たぶん倒産しない会社であっても、株価が高すぎる状態だと、投資する価値があるとは言えません。もし高値で掴んでしまったら、株価が上がる余地がそれだけ限られてしまいます」

今期配当は約500万円、配当利回りは5.26%

 ということで、PBR(株価純資産倍率)とPER(株価収益率)の2つの指標を見るといい。これは投資家にはお馴染みの指標で、低PBR&低PERが買いだ。

 一般的に1倍以上なら割高、1倍未満なら割安となる。「会社名」と「PBR/PER」でネット検索すれば、すぐに数値が出てくるので判断もしやすい。

 それではDokGenさんの投資生活はどうなっているのか?

「現在の保有株はマザーズなどに代表されるグロース銘柄(将来的に成長が期待できる)はまったくなく、日本株の現物7銘柄とNISA枠でマイクロソフトのみの『ほっとけ投資』を継続しております。選ぶ銘柄は、PBR、PERなどが割安であり、かつ長期的視点で株主還元や配当性向の面から配当余力、さらに将来の増配が期待できそうなものを保有したいと思っています」

 実際の保有銘柄はというと、時価評価額(2月末時点)で最も高いのが「ジーエルサイエンス」(7705)の5016万円。精密機械の会社で、子会社には半導体関連企業もある。評価益は2616万円超だ。

 次に「近鉄エクスプレス」(9375)の4507万円。「名古屋電機工業」(6797)の2279万円が続く。もちろん、現況下で株価の上下動はあるが、あくまで長期的リターンを狙う「ほっとけ投資」だ。

 では、年間の株主配当はどれくらいあるのか?

「普段の生活は全く変化なし」

「今期の配当は、年間で約500万円(税込み)となります。取得時より増配されている銘柄が多いことから、買値からの配当利回りを計算すると年5.26%となっています。名古屋電機工業が8.61%、近鉄エクスプレスは6.79%、三菱商事が5.96%、NTTが5.01%といった具合です」

 サラリーマンとしての給与のほかに年間500万円の配当とくれば、かなりの裕福な生活が保証されているだろう。

「普段の生活はまったく変化なしです。コンビニのランチがメインですし、『ちょっとぜいたくだなぁ』と思って買ったものといえば、ウイスキーぐらいです。コレクションではなく、単なる家飲み用です。残りの人生、そんなに多く飲めるわけでもないので、いろいろ買って飲んでいます。娘があと2年で受験生ですし、この冬は人混みを避けるために、北海道でスキーをその娘と10歳の息子に教えました。意識してお金を使ったのはそれくらいです。娘には昔取ったきねづかで、パパが格好よく滑るところを見せたかったのですが、30年ぶりなので大きなブランクを感じました」

 前妻との間の息子はすでに独立しており、一緒に焼き鳥屋に行く仲。そんなDokGenさんは「アーリーリタイアが目標」と語っていたが、どうなったのか?

「若い方のFIRE(早期リタイア)がはやっていますが、私も資産的には十分ながら、さまざまな理由からFIREできていないため、羨ましいという気持ちはあります。一方でこの数年、米株投資ブームで『永遠に株は上がる』ことを前提とした安易な生活設計でのFIRE(退職)は疑問に思っています。私自身、ブログでサラリーマンを辞める辞めると言い続けながら、昨年も辞められなかった。その経緯はブログに記載しておりますので、よかったらのぞいてみてください」

 こう謙虚に語るDokGenさんだが、いまだ会社から必要とされている人物のようだ。下の息子が成人するまでは、さほど変わらない生活を続けていそうだ。

▽DokGen(ドクゲン) 1966年、京都府生まれ。某食品メーカー勤務。28歳で結婚、35歳で離婚し父子家庭に。年収400万円、全財産90万円から資産2億円超を稼ぎだす。著書に「どん底サラリーマンが株式投資で2億円 いま息子に教えたいお金と投資の話」(ダイヤモンド社)がある。

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