ますます広がる「おひとりさまビジネス」 約4割を占める単身世帯数が強力プッシュ

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「飲食業界はもちろんですが、コロナ禍での外出制限が解除され、おひとりさまを歓迎する観光、ホテル・旅館業界はさまざまな工夫で顧客を確保しています。人との接触を避ける傾向が広がり、企業が開催する忘年会や新年会の参加も若い世代を中心に敬遠する動きが出始めています。誰の目も気にせず、自分のやりたいことを自分のペースでやれるおひとりさまビジネス市場は、今後さらに拡大していくでしょう」

■背景にある未婚者数の増加

 こうした「おひとりさまビジネス」を後押しするのは、少子化につながる未婚者数の増加だ。総務省が5年ごとに行う国勢調査によると、生涯未婚の数は3279万76人(2020年調査)と前回(15年)に比べ105万人以上増え、生涯未婚率は29.5%に達している。未婚男性は1854万4172人と前回比約64万人増加、女性は1424万5904人と約42万人増えているのだ(不詳補完値)。

 また、厚生労働省の厚生労働行政年次報告(22年度)による2020年の単独世帯数は約2115万世帯で、単独世帯は世帯総数の約4割まで占めている。

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