日本の少子化をとめるため…「TENGA」とAV男優・森林原人氏からの提言

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 日本の少子化がとまらない。その一方で、男女のオナニーグッズなどを企画・販売する「TENGA」が20代から60代の男性(1030人)にアンケートを行ったところ、7割以上の男性が「性に関する悩みを友人に話したことがない」と答えている。昨今はエロ談議でさえ“不適切”とされ、これがニッポンの少子化の遠因になっている可能性もある。

  ◇  ◇  ◇

■未婚男性の59%が「欲しくない」

「♪みんな悩んで大きくなった」と歌ったのは「にっぽん春歌紀行」などの著作がある作家の故・野坂昭如。

《おめこしてもよい、させてもよいが、中にとどめる子に困る》《おまえそんなにもとまで入れて、中で折れたらどうなさる》

 女工哀史で知られる職工の女たちが歌った猥歌のひとつとされる。もちろん、今の時代にこんな歌を歌えば、一発でコンプライアンス違反。過酷な労働環境もあるのか、娘たちの歌詞は直接的すぎるが、多くの春歌は農村部などで「人間くさい民謡として長く歌い継がれてきた」と野坂は解説している。

 昨年、日本で生まれた赤ちゃんは75万8631人。8年連続で過去最少となり、昭和22(1947)年から3年間の260万人台に比べて3分の1以下の水準にまで落ち込んでいる。さらに婚姻件数は48万9281組。これは昭和45(1970)年から5年間続いた100万組超の半分。結婚した女性が生涯に産む子供の数である完結出生児数は1.90人(2021年)と、こちらも減る傾向だ。現在、日本では認知をされていない婚外子(非嫡出子)の財産相続や養育費が制限されるため、少子化を食い止めようとするならば、まずは分母である婚姻数を増やさなければならない。

 一方、ロート製薬の調査によると、18~29歳の未婚男女の55.2%が「将来、子供が欲しくない」と回答している。中でも男性の59%が「欲しくない」と多い。妊娠や妊活の基礎知識をどこで得るかという質問には、「友人・同僚・先輩など」より、「インターネット検索」が圧倒的に多かった。

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