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“自己救済”で手記出版 「酒鬼薔薇聖斗」の大人げない執筆動機

「絶歌 神戸連続児童殺傷事件」(太田出版)という本が話題だ。著者は「元少年A」。1997年に神戸市で土師淳君(当時11歳)の首を切断し、山下彩花ちゃん(同10歳)を殴って殺害した「酒鬼薔薇聖斗」だ。逮捕当時、中学3年だったことが世間を騒然とさせた。

 本は現在32歳になったAの生い立ちや警察の取り調べ、関東医療少年院を仮退院したあとの生活などを書き下ろしたもの。殺害状況には詳しく触れていないが、淳君の首を自宅で洗って射精したことを暗示し、道案内を引き受けてくれた彩花ちゃんを「最後の最後まで僕に向けられていた、あの哀願するような眼差し」と表現するなど、生々しい描写もある。

 興味深いのは6年5カ月の矯正教育を受け、04年4月に少年院を出たあとの暮らしだ。Aは更生保護施設に入ったのち篤志家の里子になった。日雇いバイトに精を出し、初めて経験した肉体労働は日当8000円。その後はビル清掃や少年院で技術を覚えた溶接の仕事など職を転々としたという。更生施設で「酒鬼薔薇聖斗」であることを気づかれ、監察官の指示で急きょ施設を出たこともつづられている。

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