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小沢一郎
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小沢一郎「生活の党と山本太郎と仲間たち」代表

1942年5月24日、岩手県奥州市(旧水沢市)生まれ。慶大卒。日大院中退。69年衆院初当選(以降16期連続当選・岩手4区)。自治大臣、自民党幹事長、新進党党首、自由党党首、民主党代表などを歴任。55年体制を崩壊させた細川連立政権の樹立や、09年の民主党による政権交代の立役者である。93年刊行の著書「日本改造計画」はベストセラー。他に「剛腕維新」「小沢主義 志を持て、日本人」など。

<第4回>理念や原則論を問い質せば安倍首相はほころびが出る

 強行採決後に安倍政権の不支持率が支持率を大きく上回ったという。世論調査はあてにはできないと思っているけれど、各社がすべてそういう傾向だということは、安倍政権のやっていることはおかしいというのが、国民の意識の大勢なんだと思う。

 安保法案は憲法に違反し、憲法をないがしろにして、事実上、内閣主導で海外派兵をできるようにするものだ。ところが、安倍首相は衣の下の鎧を隠すために、相変わらず意味不明の言葉遊びをしている。国民は本能的に、怪しい、うさんくさいという気持ちを持つようになっているのだろう。安倍首相はテレビに出演した際、集団的自衛権の説明を「火事」に例えたが、全く次元の違う話で、頭がどうかしている。本音を隠そうとするから、余計へんちくりんな例えになってしまうんだ。

 しかし、そんな例え、官僚が考えたのだろうか? とにかく、この間の官僚の劣化は深刻だ。安保法案は、内閣法制局を筆頭に、外務省、防衛省の役人が認めた結果なんだろうけれど、鎧を隠すための衣の作り方までがあまりにも稚拙だ。官僚機構というのは、どうしようもなく無駄が多くて、のろまで、威張り散らして、よくないところばかりだが、それでもやっぱり優秀だというのが取りえ。ところがこの始末だ。私は日本の官僚機構そのものの劣化を大変憂えている。

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