北が異例の大抜擢 金正恩は妹・与正を“後継”に据えるのか

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 異例の大抜擢だ――。

 金正恩の妹・金与正が政治局員候補に選出されて注目されている。これまで裏方仕事をつとめていたが、党の政策を決定する要職に昇進。表舞台に出てきたことになる。

 気になるのはなぜ、この時期に正恩が妹を抜擢したかだが、そこには抜き差しならぬ事情があったようだ。米国のトランプ大統領は正恩を「ロケットマン」と呼んで舌戦を繰り広げてきた。5日には「嵐の前の静けさだ」と発言。さらにツイッターに「役に立つ手段はたった一つだ」と書き込んで軍事攻撃を示唆し、北を牽制した。こうしたトランプの挑発行為が正恩を妹の起用に向かわせたというのだ。

「正恩はもう妹しか信用できなくなっているのでしょう」とは朝鮮半島情勢に詳しい国際ジャーナリストの太刀川正樹氏だ。

「恐らく、金正恩も北朝鮮の幹部も戦争への危機感を強めているはずです。軍事衝突の危機を前に約200人とされる幹部の忠誠心は低下しているといいます。戦争が起きたら、地下トンネルを使って真っ先に中国へ逃げる可能性がある。ただでさえ、他人を信用せず粛清を重ねてきた金正恩は疑心暗鬼に陥っていておかしくない。結局、信用できるのは妹しかおらず、抜擢したのでしょう」

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