野党足元見られ…柳瀬氏招致で安倍政権描く幕引きシナリオ
「国会に呼ばれたら、誠実にお答えしたい」――。GWど真ん中の2日、柳瀬唯夫元首相秘書官が官邸で加計関係者と会ったと認める意向と報じられた。
はたして、GW中に記憶が戻ったのか。恐らくウソがつける参考人招致で、政権に都合の良い「記憶」を駆使し、疑惑をケムに巻く作戦だ。野党はこんな茶番に付き合わず、意地でも審議拒否を続けたらどうだ。
野党6党は「4条件」を求め、先月20日から審議拒否を続けてきた。4条件とは①セクハラ問題や決裁文書改ざんを踏まえた麻生財務相の辞任 ②柳瀬氏の証人喚問 ③財務省の改ざん問題の調査結果の早期公表 ④自衛隊日報問題の究明――だ。
財務省は大型連休直前のドサクサに紛れ、福田前次官のセクハラ行為を認めたが、本人は否定。懲戒名目の退職金減額は総額のたった2.6%の141万円。改ざんの調査報告も未提出で、麻生財務相は辞任どころか、国会の了承を得ぬまま、GW中にのうのうとフィリピンに出かける始末だ。