協和発酵キリン 宮本昌志社長<1>医学部の学生を見て驚く

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 長野県北東部の飯山市は、日本でも有数の豪雪地帯だ。現在の人口は2万人強。大きな産業はなく、住民の高齢化と過疎化が確実に進んでいる。それでも、温泉と斑尾高原などのスキー場で知られ、また作家の丸山健二や作家で元東京都知事の猪瀬直樹らの出身地である。

「大正9(1920)年生まれの父は地元の農協に勤務していましたが、体が弱かった。暮らし向きは貧しく、自宅は親戚が隠居家として持っていた昔の水車小屋でしたから、地域の鎮守よりも山奥にありましたね」

 協和発酵キリン社長の宮本昌志は1959年、市北部の栄村と隣接する地区に生まれた。子供の頃から勉強がよくできて、村内では“神童”とも称された。中学ではバレー部に所属してセッターで活躍。高校は学区の関係から飯山北高校(現在は飯山高校)へ。大都市とは違い、塾などはなく、最初の大学受験は失敗する。

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