高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

国後・択捉返還なし 国民欺く“2島プラスアルファ”ではダメ

公開日:

 安倍晋三首相の北方領土返還をめざす「2島プラスアルファ」方式の新提案について、本欄は11月22日付で、それが従来から言われてきた「2島先行」方式とは別物で、これでいくと国後・択捉は日本に返ってこない。事実上の「2島ポッキリ」論になるが、それでいいのかと指摘した。ここのところが依然としてハッキリしないまま報道や論評が続いているので、再論したい。

 例えば毎日新聞の世論調査では、「2島先行返還」について賛成55%、反対27%であって、まあ何も起こらないよりは、1島でも2島でも返ってきたらいいじゃないかという素朴な国民感情が反映されている。ところがこの「2島先行返還」は、歯舞・色丹が返った後も国後・択捉について交渉が続く枠組みを確保するという意味を含んでいたのだが、その可能性は消えた。そうだとすると、「2島先行返還」について賛否を問うのはもはや何の意味もないことで、“安倍は2島が返ればそれでよくて国後・択捉についてはロシアに渡すことを決めましたが、それについてどう思いますか”という設問でないとおかしい。

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